建築家と建てる家3

HOUSE "Intrude" with Comfortable outerSpace

狭小敷地に加え、建ペイ率の倍が容積率という法規制もあり、目一杯に容積を作ろうとすると、1階の上に2階をそのまま乗せる以外に計画の方法がない敷地でした。法規上3階建てが不可能なこともあり、通常では施主要望の吹抜/大きな屋外デッキテラスを作れない状況でしたが、変則的な2階建てとすることで、大きな吹抜/デッキテラスを可能にしました。具体的には1階のリビング部分の階高を高くすることにより吹抜けを作り出し、この部分を実質3階建ての高さとしました。一方、建物北西側部分は北側斜線の関係から、通常より少し低めの2階建とし、これにより最上階から同レベルで利用可能な屋上庭園(デッキ・テラス)をつくることが可能になりました。「イントルード」とは貫入という意味で、陶磁器の世界で素地と釉薬の収縮の違いから入ったひび割れを「貫入」と呼び鑑賞のポイントとなるように、整った立方体に外部から内部に斜めに貫入した壁と土間が、整然とした建物に変化と意外性を作り出しています。

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