House "SILVER TUBE" with Three Gardens
この住宅は３つの部分から構成されています。居住環境の良さを考え２階に設けたLDKとそれに付属する外部空間を包み込む銀色の箱『SILVER TUBE』、それを支える基壇に相当する１階の部分、細長い面白空間を提供してくれる平たい箱から成ってます。『SILVER TUBE』はガルバリウム鋼鈑で覆われ、１階の壁を少し凹ませることで、まるで銀色の箱が浮いているように見えるようにしました。さらにその銀色の箱を支える平たい箱は、縦に細長い硝子窓を使い、細長さを一層強調した外観となっています。建物の廻りには性格の違う３つの庭を計画しました。和室の外側に設けた「坪庭」は岩と竹と砂利で構成したシンプルな庭で、道路側の塀を意図的に斜めにし、道路側からの景観に変化を持たせる意味と共に、室内からの眺めをコーナーへと誘導するようになっています。玄関横の「表庭」は円形に下草を植栽し、センターに四季を感じさせてくれる樹木を配すことで、街路との間にやさしい関係を築いてくれます。最後に通庭奥の「裏庭」は土間がそのまま外部へ延長され、外部の土間空間として色々な用途を想定できる庭になっています。
