建築家と建てる家9

House "triCOURTs" has three comfortable gardens

細長い敷地に建設される建物は、奥行きの長いものになり、建物の中間部分はどうしても有効な採光や通風等が取りにくくなります。そこで敷地の特徴を活かし、建物の中間部分に外部空間を取り込んだ中庭型住宅を採用することで、この問題を克服しました。細長い敷地の場合、中庭型は空間が大きく二つのブロックに分断されるため大きなスペースを取りにくく、動線も長くなりがちですが、それを補って余りある豊かな空間が生まれます。都会にあるにもかかわらず、プライバシーを気にせずに窓を空け放てること、外部を気にせずに庭空間でゆったりとくつろげること、採光・通風に優れていること等、中庭型住宅はこの敷地に最適な形式であると考えられます。古より中庭を持つ住宅が世界各地でさまざまな形で作られてきたことからも、中庭型住宅が如何に優れた住宅形式であるかを物語っています。敷地の形状から建物はスレンダーな形をしており、これは建物のユニークな特徴です。こうした細長さを各所にデザインモチーフとして採用しました。奥行きの長い空間は、長い壁面を持つということであり、壁面を利用して多くの収納を作れたり、家具を沢山並べたり等のメリットの加え。規格型住宅では体験できない面白い空間を楽しむことができます。

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